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Salesforce相対日付の一覧ガイド!リストビュー・数式の応用まで 2026年05月22日

Salesforce相対日付の一覧ガイド!リストビュー・数式の応用まで

Salesforceでレポートやリストビューを作成する際、毎回「期間の条件」を手動で打ち直していませんか?

「先月の売上」「今週のタスク」など、特定の期間でデータを絞り込みたいときに大活躍するのが「相対日付」という機能です。

相対日付を使いこなせば、日付をカレンダーから固定で指定する「絶対日付」とは違い、閲覧したタイミング(現在)に合わせて表示するデータを動的に変更できるようになります。つまり、一度作ったレポートやリストビューを「二度と手動で更新しなくていい状態」にできるのです。

本記事では、Salesforceでよく使われる相対日付の早見表一覧をはじめ、具体的な活用場所、レポート作成時に多くの人がハマる「検索条件ロジックの落とし穴」への対策まで徹底解説します。

CONTENTS
  • 相対日付とは

    相対日付とは、レポートを作成する際に特定の日付(例:2026年5月22日)を指定するのではなく、「今日」「今週」「過去3日前」といった、現在を基準にした日付範囲を検索条件にしてデータ期間を設定する方法です。

    例えば、Salesforceのレポートでは、以下画像のように契約日が"本年"のデータ、や"前年"のデータなど標準として備わっている期間を利用してデータの抽出をしたり、今月の10日から20日の期間のデータなど任意の期間を絞ってデータの抽出をすることが簡単にできます。


    Salesforceのレポートで相対日付を指定している画面

    相対日付に「今日」や「昨日」と指定するだけで、Salesforceが現在のシステム日付に応じたレコードを動的に表示することができます。

    絶対日付との違い

    絶対日付は、特定の日付(例:2026年5月22日)や期間(2026/04/01 から 2026/04/30まで)を指定します。期間や日付を変化させない場合は絶対日付を利用します。相対日付との違いを理解しましょう。
    項目 絶対日付 相対日付
    定義 カレンダー上の特定の「特定の日」または「固定された期間」 現在を起点とした「動的な期間」
    指定の例 2026/05/22、2026/04/01 〜 2026/04/30 今日、今月、過去30日間
    データの変化 変化しない(いつ見ても指定した期間のまま固定) 毎日・毎月、閲覧したタイミングに合わせて自動で更新される
    主な用途 過去の特定のイベントの振り返り、特定の会計年度のデータ抽出など 日常のタスク管理、定期レポート、ダッシュボードの自動更新など

    相対日付が使える場所

    具体的にSalesforceで相対日付を利用できる場所は以下の通りです。

    レポート&ダッシュボード

    相対日付を設定するレポート画面

    最も相対日付が利用されるのは、レポートやダッシュボードです。それぞれの表示するデータの検索条件(日付)に、相対日付を利用します。日・週・月ごとの会議に合わせたレポートを相対日付で用意して活用されることが多いです。
    ・設定例
    完了予定日 Equals 今月
    ・メリット
    毎月レポートの条件を書き換える必要がなくなり、ダッシュボードの自動更新にも必須となります。
    参考:リストビューとレポートで使用する相対日付

    リストビュー

    日常的によく利用されるリストビューは、例えば取引先に保存されているデータを任意の条件で絞り込んで一覧表示してくれます。このリストビューにも相対日付がよく利用されています。

    リストビューの画面

    ・設定例
    期日 Less or Equal 今日 (今日が期日、または期日を過ぎているタスクの一覧)
    ・メリット
    自分が見るべき「今日のタスク」や「今週の商談」を動的に表示できます。

    リストビューについて知りたい方は記事「リストビューの作成方法」をご確認ください。またリストビューで使える相対日付は以下の公式ヘルプをご参考にしてください。

    参考:リストビューとレポートで使用する相対日付

    フロー

    30日後にリマインドメールを送付するような、ある基準日を起点とした自動化プロセスを行うためにフローでも相対日付を利用することが可能です。レコードトリガーフローでは、レコードの更新をトリガーにした上で相対日付の時間をベースにしたフローを作成することも可能です。
    ・設定例
    完了予定日が NEXT_WEEK(来週)の商談を抽出して通知する、など。

    SOQLクエリ

    一般ユーザーレベルでは、クエリの操作をすることはありませんが、SOQL操作で相対日付を利用することも可能です。 参考:WHERE での日付形式と日付リテラル
    ・構文例
    SELECT Id, Name FROM Opportunity WHERE CloseDate = THIS_MONTH
    ・注意点
    SOQLで使う場合は、英語のAPI参照名(TODAY、THIS_MONTH、LAST_WEEK など)をすべて大文字で入力する必要があります。

    よく使われる相対日付の早見表一覧

    続いて相対日付で使われる一覧表を紹介します。

    参考:

    1. 日・週単位の相対日付

    画面での入力(日本語) SOQL(英語) 対象となる期間・意味
    今日 TODAY 本日の 12:00:00 AM から、その 24 時間後まで。
    昨日 YESTERDAY 昨日の 12:00:00 AM から、その 24 時間後まで。
    明日 TOMORROW 翌日の 12:00:00 AM から、その 24 時間後まで。
    先週 LAST_WEEK 先週の最初の日の 12:00:00 AM から、その 7 日後まで。
    今週 THIS_WEEK 今週の最初の日の 12:00:00 AM から、その 7 日後まで。
    来週 NEXT_WEEK 来週の最初の日の 12:00:00 AM から、その 7 日後まで。
    過去 n 日間 LAST_N_DAYS:n 本日の n 日前の 12:00:00 AM から現在まで。(範囲には本日も含まれます。n + 1 日前から本日までのレコードが含まれます)。※標準の検索条件では n は 7、30、60、90、または 120。
    翌 n 日間 NEXT_N_DAYS:n 【標準検索条件】レポート実行日の 12:00:00 AM からその n 日後まで(本日含む)。※n は 7、30、60、90、または 120。
    【カスタム項目検索条件】翌日の 12:00:00 AM から翌 n 日間(本日は含まない)。
    n 日前 N_DAYS_AGO:n n 日前の 12:00:00 AM から 24 時間。(範囲には本日は含まれません)。
    過去 n 週間 LAST_N_WEEKS:n n 週間前の週の最初の日の 12:00:00 AM から先週の最終日の 11:59 PM まで。
    翌 n 週間 NEXT_N_WEEKS:n 翌週の最初の日の 12:00:00 AM から n × 7 日間。
    n 週間前 N_WEEKS_AGO:n n 週間前の週の最初の日の 12:00:00 AM から 7 日間。

    2. 月単位の相対日付

    画面での入力(日本語) SOQL(英語) 対象となる期間・意味
    先月 LAST_MONTH 先月の最初の日の 12:00:00 AM から、その月のすべての日。
    今月 THIS_MONTH 今月の最初の日の 12:00:00 AM から、その月のすべての日。
    来月 NEXT_MONTH 来月の最初の日の 12:00:00 AM からその月のすべての日。
    過去 n か月 LAST_N_MONTHS:n n か月前の月の最初の日の 12:00:00 AM から先月の最終日の 11:59 PM まで。
    翌 n か月 NEXT_N_MONTHS:n 来月 1 日の 12:00:00 AM から、n か月後の月末日までのすべての日。
    n か月前 N_MONTHS_AGO:n n か月前の月の最初の日の 12:00:00 AM から、その月のすべての日。

    3. 四半期・年(カレンダー単位)の相対日付

    画面での入力(日本語) SOQL(英語) 対象となる期間・意味
    前四半期 LAST_QUARTER 前カレンダー四半期最初の日の 12:00:00 AM から、その四半期の終わりまで。
    当四半期 THIS_QUARTER 当カレンダー四半期最初の日の 12:00:00 AM から、その四半期の終わりまで。
    翌四半期 NEXT_QUARTER 翌カレンダー四半期最初の日の 12:00:00 AM から、その四半期の終わりまで。
    過去 n 四半期 LAST_N_QUARTERS:n n 四半期前のカレンダー四半期最初の日の 12:00:00 AM から、前カレンダー四半期の終わりまで。(範囲には当期は含まれません)。
    翌 n 四半期 NEXT_N_QUARTERS:n 翌カレンダー四半期最初の日の 12:00:00 AM から、n 期後のカレンダー四半期の終わりまで。(範囲には当期は含まれません)。
    n 四半期前 N_QUARTERS_AGO:n n カレンダー四半期前のカレンダー四半期最初の日の 12:00:00 AM から、その四半期の終わりまで。
    昨年 LAST_YEAR 昨年の 1 月 1 日 12:00:00 AM から、その年の 12 月 31 日の終わりまで。
    今年 THIS_YEAR 今年の 1 月 1 日 12:00:00 AM から、その年の 12 月 31 日の終わりまで。
    来年 NEXT_YEAR 来年の 1 月 1 日 12:00:00 AM から、その年の 12 月 31 日の終わりまで。
    過去 n 年間 LAST_N_YEARS:n n+1 年前の 1 月 1 日 12:00:00 AM から開始し、今年より 1 年前の 12 月 31 日に終了。
    翌 n 年間 NEXT_N_YEARS:n 来年の 1 月 1 日 12:00:00 AM から、n 年後の 12 月 31 日の終わりまで。
    n 年前 N_YEARS_AGO:n n カレンダー年前の 1 月 1 日 12:00:00 AM から、その年の 12 月 31 日の終わりまで。

    4. 会計四半期・会計年度(会社設定単位)の相対日付

    ※[設定] の [会計年度] ページで定義された期間が適用されます。モバイルカスタムビューではサポートされません。

    画面での入力(日本語) SOQL(英語) 対象となる期間・意味
    前会計四半期 LAST_FISCAL_QUARTER 直前の会計四半期の最初の日の 12:00:00 AM から、その会計四半期の最終日まで。
    当会計四半期 THIS_FISCAL_QUARTER 現在の会計四半期の最初の日の 12:00:00 AM から、その会計四半期の最終日の終わりまで。
    翌会計四半期 NEXT_FISCAL_QUARTER 直後の会計四半期の最初の日の 12:00:00 AM から、その会計四半期の最終日まで。(範囲には当期は含まれません)。
    過去 n 会計四半期 LAST_N_FISCAL_QUARTERS:n n 期前の会計四半期の最初の日の 12:00:00 AM から、当期の直前の会計四半期の最終日の終わりまで。(範囲には現在の会計四半期は含まれません)。
    翌 n 会計四半期 NEXT_N_FISCAL_QUARTERS:n 直後の会計四半期の最初の日の 12:00:00 AM から、n 期後の会計四半期の最終日の終わりまで。(範囲には現在の会計四半期は含まれません)。
    n 会計四半期前 N_FISCAL_QUARTERS_AGO:n n 会計四半期前の会計四半期最初の日の 12:00:00 AM から、その会計四半期の最終日の終わりまで。
    前会計年度 LAST_FISCAL_YEAR 直前の会計年度の最初の日の 12:00:00 AM から、その会計年度の最終日の終わりまで。
    当会計年度 THIS_FISCAL_YEAR 現在の会計年度の最初の日の 12:00:00 AM から、その会計年度の最終日の終わりまで。
    翌会計年度 NEXT_FISCAL_YEAR 直後の会計年度の最初の日の 12:00:00 AM から、その会計年度の最終日の終わりまで。
    過去 n 会計年度 LAST_N_FISCAL_YEARS:n n 年前の会計年度の最初の日の 12:00:00 AM から、現在の直前の会計年度の最終日の終わりまで。(範囲には現在の会計年度は含まれません)。
    翌 n 会計年度 NEXT_N_FISCAL_YEARS:n 直後の会計年度の最初の日の 12:00:00 AM から、n 期後の会計年度の最終日の終わりまで。(範囲には現在の会計年度は含まれません)。
    n 会計年度前 N_FISCAL_YEARS_AGO:n n 会計年度前の会計年度最初の日の 12:00:00 AM から、その会計年度の最終日の終わりまで。
  • 2.相対日付を利用したレポート作成方法

     

    今回は今月のデータと昨年同月のデータを抽出したい場合の相対日付の利用方法を例にとってご説明します。
    標準で指定すべき日付条件は"常時"に設定した後、検索条件にて[契約日]を入力し選択、「相対日付を使用」をクリックします。

     

     

    まずは[契約日]が"今月"のデータの抽出です。

     

     

    『あれ?今月って標準の選択肢にあるのにそっちを使わないの?』そう思った方もいるのではないのでしょうか?あえて相対日付を使った抽出方法を選んだ理由は後ほどご説明します…!

    そして、[契約日]が"昨年同月"のデータの抽出です。

     

     

    昨年同月=12か月前として考え、データの抽出をします。
    実は【相対日付】を利用する際に入力ルールがあり、それを守らないとエラー表記されてしまいます。

     

    Salesforce公式ヘルプにて【相対日付】の入力ルールがまとまっているので是非参考にしてください!

     

    さあ、期間の指定はできたので早速実行してデータを見てみよう!
    …あれ?データがありませんと表示されている!?となった方いるのでないでしょうか・・?
    安心してください!以下の手順で「検索条件ロジックを追加」を利用すれば理想的なデータが完成します◎

     

     

    そうです、お気づきの方もいるかと思いますが、先ほど[契約日]が"今月"のデータを抽出する際に標準の選択肢を使わなかったのは【検索条件ロジック】に使えないからです。
    意外とここが落とし穴なんです…!!
    【検索条件ロジック】を利用して[契約日]が"今月"または"12か月前"のデータが抽出されるようになったら実行し、理想のデータが表示されているか確認してください!

     

  • よくある質問

    「先月25日〜今月25日」のように、独自の締め日に合わせた期間を設定することはできますか?

    検索条件(フィルタ)の相対日付だけでこれを実現することはできません。数式フィールドを組み合わせる必要があります

    Salesforceの「今月」「先月」などの相対日付は、すべて「1日〜末日」で固定されています。独自の期間で区切りたい場合は、オブジェクト側に「対象期間内フラグ」のような数式項目(チェックボックス型)を以下のように作成します

    数式(チェックボックス)の条件例:

    レコードの日付が「先月の25日以上」かつ「今月の25日以下」であれば TRUE(チェックON)にする。
    レポートの検索条件では、この作成したカスタム数式項目を指定し、判定フラグ Equals TRUE と設定することで、締め日に合わせた動的なレポートが実現できます。

    標準で用意されている相対日付の選択肢(「今日」「今月」など)を、自分で増やすことはできますか?

    標準の相対日付の文字(リテラル)自体を新しく追加したり、カスタマイズしたりすることはできません。

    ただし、既存の「過去 n 日間(LAST_N_DAYS:n)」などの「n」の部分に自由な数字を入れることで、実質的に独自の期間を設定することは可能です。

    まとめ

    Salesforceの相対日付は、一度設定してしまえば、毎日・毎月手動で行っていたレポートやリストビューの更新作業を完全に自動化できる非常に強力な機能です。

    「絶対日付」が都度日付変更を必要とするのに対して、「相対日付」を使えば日付条件の変更を不要にできます。。本記事の早見表を参考に、ぜひ日々の業務に組み込んでみてください。

    独自のデータ表示やレポート、ダッシュボードの作成まで、相談できるパートナーが欲しい場合は、Salesforceの定着・活用を伴走型でバックアップする「atsumelのSalesforce運用・保守支援サポート」にぜひご相談ください。

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