オプトアウトとは?? 2022年11月10日
みなさんこんにちは。atsumelのsuekichiです。
ハロウィンが終わり、街が一気にクリスマスになってきましたね🎄
ここまで来ると2022年の終わりも近づいてますが、なんだか今年は去年よりも短い気がしてます・・・笑
ところで本日のテーマは「オプトアウト」です。
なんだかよくわからず使っている方も多いのではないでしょうか。
2023/2/27以降、このオプトアウトの仕様が変更されるとsalesfoceから発表がありました。
なにかと話題の「オプトアウト」、詳しくご説明いたします。
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1.そもそもオプトアウトとは
オプトアウトとは、宣伝広告やメールの受け取りを、ユーザーが拒否する意思を示すことを指します。具体的にはメーリングリストから除外する事やメールマガジンの配信停止などがそれにあたります。
Account Engagement(旧pardot)からメールを送る際にも配信停止のリンクが必須かと思いますが、広告行為を含むメールの場合、配信者は受信者の同意を得なければメールを送ることはできません。また、配信停止をしているメールアドレス宛にも、広告行為を含むメールを送るのは禁止です。これらは「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律 」という名目で定められています。
せっかくのお客様からオプトアウトされてしまうとなんだか惜しい気がしますよね・・・。
ただ、そこは切り替えて、もっと見込みが高いお客様を見つけていきましょう。
意外と知られていませんが、pardotのプロスペクトにも上限があるんです!!
メール可能なプロスペクトは、データベース制限にカウントされます。メール可能なプロスペクトは、Pardot からのメールを受信できます。メール可能なプロスペクトになるには、登録解除しておらず、ハードバウンス (ソフトバウンス 5 回) がなく、オプトアウトしていない必要があります。すべてのアカウントのデータベースの上限は 10,000 件のメール可能なプロスペクトからスタートします。
詳しくはsalesforceの公式ヘルプにも記載されていますので、ご参照ください。
そこでatsumelでは、お問い合わせが合ったお客様を定期的に強制オプトアウトさせることで、プロスペクトが上限に達してしまうことを防いでいます。
「オートメーション」→「オートメーションルール」→「オートメーションルールを追加」より設定が可能です。
条件は【問い合わせ日が1095日以上前のお客様】で【既に「Do Not Email」にチェックが入っていない人】に当てはまった時に【「Do Not Email」にチェックを入れる】ようなオートメーションルールを組んでいます。
条件などは各組織ごとに変わってくると思いますが、定期的にプロスペクトの整理をすることで、より見込みの高いお客様に注力して追客することが出来ますね! -
2.【オプトアウト】と【メール送信除外】の違い(〜Summer21)
「Do Not Email」だとか「オプトアウト」だとか、結構似ているようでよくわからない名前の項目が多いですよね・・・。
実はsalesforceの年3回のアップデートで仕様がちょこちょこ変わっている部分でもあるんです!
そちらを時系列を追って、少し整理をしていきたいと思います。
まずは【オプトアウト】と【メール送信除外】の関係性です。
※ここでは以前の仕様(~Summer21)になります。現在とは異なるので注意してくださいね!
図からわかるように、「ハードバウンス」「ソフトバウンス5回」といった、「オプトアウト」以外にもメール配信が不能になるケースが存在します。
元々、そのいずれかの条件に該当すると自動で「DO Not Email」にチェックがつくような仕様でした。また、Account Engagement内の項目とは別に、Salesforceの「メール送信除外」もあります。
こちらに関しては、Account Engagementの「オプトアウト」と双方向の連携が可能でした。
※デフォルトでは連携はされていないため、別途設定が必要です。
連携されていると、例えばお客様が、メールからオプトアウト(配信停止)をした場合、まず「オプトアウト」にチェックが入ります。その後、Account Engagementの「Do Not Email」とSalesforceの「メール送信除外」にもチェックが入ります。
また、これとは逆の流れでSalesforce側からも配信停止が可能です。例えば電話などでお客様から配信停止の依頼がきた時には、営業担当はSalesforceのメール送信除外にチェックをいれれば、Account Engagementにも同期されるような仕様です。 -
3.アップデートにより仕様変更(Summer21~)
Summer21より、「Do Not Email」と「オプトアウト」に大きな仕様変更がありました。
それが【メール可能性】の登場です!
アップデートによって、これらの項目がそれぞれ独立した動きをするようになったのです!
つまりどういうことかと言いますと、今までは一方にチェックが入ればもう一方にもチェックが入るような仕組みでしたが(先ほど図で説明した通りです!)、Summer21より、お客様が意思をもってオプトアウトしたのか、何らかの理由で配信をしない対象としたのか(Do Not Email)明確にわかるようになりました。
各項目を簡単にまとめてみます。Opted Out プロスペクトがメールの【登録解除】をクリックしマーケティングメールからオプトアウトした状態
※Salesforceの「メール送信除外」の項目と連動Do Not Email 意図的にメール送信を除外した場合などに設定。プロスペクトではなく、こちらから設定する。 ソフトバウンス 受信者のメールボックスがいっぱいか、メールサーバーが一時的に利用できないために、差出人に戻されたメール。
5回発生すると、状況が「到達不能」に変更される。ハードバウンス アドレスが無効。一般的にはドメイン名が存在しないか、受信者が不明であるために発生する。ハードバウンスが発生すると、状況が「到達不能」に変更される。
先ほどの表にも落とし込んでみます。ここまでは、Salesforceの「メール送信除外」とAccount Engagementの「オプトアウト」の双方向の連携は可能でした・・・。
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4.【オプトアウト】と【メール送信除外】の連携について
さきほど、メール送信除外に関しては、Account Engagementの「オプトアウト」と双方向の連携が可能でした。と記載しましたが、
実は、2023/2/27以降、こちらの双方向の連携ができなくなります。こちらは過去に双方向の設定を行っていただいた、【Opted Out】項目の同期動作で「最近更新したレコードを使用する」を設定している方が対象となります。
■確認手順
Pardot Lightning の場合:[Pardot 設定] タブ > [オブジェクトと項目の設定] > [プロスペクト項目]
Pardot Classic/ スタンドアロン の場合:[管理] > [設定項目] > [プロスペクト項目]
対象になっている組織は、2023/2/26までに、[Opted Out] 項目の同期動作を、「Pardot の値を使用する」もしくは「Salesforce の値を使用する」へ必ず変更しなければいけません。
ただ、先ほどお伝えしたように、お客様が配信されたメールより、「配信停止」を選択した場合、Account Engagementの「オプトアウト」に反映がされます。
そのため、基本的には「Pardot の値を使用する」を選択することになるかと思います。 -
5.まとめ
今まで、Salesforceの「メール送信除外」は全く使っていなかった方は、そこまで影響はありませんが、今回の仕様変更によって運用が変わってしまう組織もあるのではないでしょうか・・・。
ただ、設定や運用方法によって、大幅な運用変更を回避する策もあります!
メール送信除外とオプトアウトが連携してないと運用が回らない・・・!なんて方は、一度ご相談ください。
また、仕様変更などの情報あればアップしますね!