知っていると得する!数式で叶えるSalesforceの活用術 2024年04月29日
こんにちは、りーりーです!
この前4月になった!と思ったら、早くも1か月が過ぎようとしていますね…🌸
新年度を迎えて、システム管理者に任命されたり、Salesforceの学習を始めたり、新しいことを始めた方も多いのではないでしょうか?
私がこれまでSalesforceを利用してきた中で知っておくと便利だな!いざという時に役立つ情報をお届けしていきたいと思います。
今回は【数式】についてご紹介します。項目、入力規則、自動化設定などSalesforce内で数式の出番は意外と多いのです!
このコラムを通して、皆さんの業務であればこの場合に使えそう!というイメージを持っていただけたら嬉しいです。
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昨年対比をレポートで表示する
レポートを作成するときに、「昨年と比べて現状はどうなんだろう…」と比較をしたい場面はありませんか?
管理者であれば、売上向上ができているか、昨年と比べて向上できているのか常に気にする部分かと思いますが、
個人でも、昨年の自分と比べてちゃんと成長できているのかな?と現在の実力を把握するには気になるポイントかと思います。
そんな時に使える数式をご紹介します!まず、完成イメージはこちらです。
例として昨年と本年のアポ取得数を表示しました。一目で分かるので比較しやすいですね!
それでは完成イメージのレポートで使用した「★活動日(前年/本年)」を例に、実際の数式をお伝えしましょう。
こちらは各オブジェクトで数式項目として作成します。
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【作成方法】
1.設定>オブジェクトマネージャーより、『活動』オブジェクトを選択
2.項目とリレーションより、[新規]を押下
3.データ型の選択にて「数式」を選択し、[次へ]を押下
4.任意の表示ラベル、API名を入力し、返り値「日付」を選択し、[次へ]を押下
5.以下数式を入力IF((YEAR(TODAY())=YEAR(RecordedDate__c)),RecordedDate__c,IF((YEAR(TODAY())-1=YEAR(RecordedDate__c)),RecordedDate__c,null))
※RecordedDate__c には基準としたい日付項目を挿入してください。6.項目レベルセキュリティの設定をし、[次へ]を押下
7.任意のページレイアウトへの追加をし、[保存]を押下
【設定画面】
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このように作成した数式項目をレポートのグルーピング項目として指定し、集計期間単位を設定することで、昨年と本年で数字を比較することができます。 -
正規表現でデータをきれいにする
Salesforceへの入力を進めていくと、ユーザーごとに入力ルールが異なっていて、一覧にしたときに見ずらい!!!と思う事ありませんか?
そのようなときに役立つのが正規表現です。主に「入力規則」のときに利用することが多くなります。例えば「フリガナ」は全角カタカナで入力を統一させたいとき、以下の正規表現を使用して制御します。
^[ァ-ー]+$
【設定画面】
この正規表現を使用して入力規則を作成する方法は、こちらのコラムをご確認ください!
(こちらのコラムでは、”電話番号にハイフンを入れて入力”するときの正規表現活用方法も記載があります◎)
この入力規則が有効化されている状態で「フリガナ」を”ひらがな”で入力すると…
エラーが表示されて保存することができません!このように入力段階でデータ整備を行えると定期的なクリーニングを行う手間も省けます!
他にも入力規則で利用できる正規表現はいくつかあります。ぜひ参考にしてみてください!
【よく使う正規表現】
■全角入力のみ^[^ -~。-゚\t]+$
■電話番号は半角/ハイフンなしで入力
[0-9]{11}
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まとめ
いかがでしたか?入力された値を活かして数式を組むことで、データ整理や分析に役立てていただくことができます!
Salesforceは奥が深いなあと毎回思いながらも、ちょっと新しいことができるようになると自身のスキルアップを感じられて嬉しいですよね◎今回挙げた内容はほんの一部にしかすぎません…!
その他の便利な数式もまたコラムでご紹介していきますので皆さんぜひチェックしてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!