AccountEngagement(旧Pardot)のフォームハンドラーとは?設定から活用までこれ一本! 2025年07月08日

本記事では、「フォームハンドラー」について、その基本から具体的なメリット、導入ステップ、そして実践的な活用事例まで、これ一本で全てがわかるように徹底解説します。フォームハンドラーを導入することで、リード獲得の自動化、データ管理の効率化、そして強固なセキュリティ対策まで、あなたのWebサイトが持つ真のポテンシャルを引き出すことができるでしょう。ぜひ最後まで読んで、今日からフォーム活用の新しい一歩を踏み出しましょう。
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フォームハンドラーとは
フォームハンドラーとは、「お問い合わせ」や「資料請求」といった入力フォームから送信されたデータを、AccountEngagement(旧Pardot)で受け取って管理するための仕組みです。フォームハンドラーは、単にデータを受け取って顧客管理をするだけでなく、追客の自動化に繋げるなど営業やマーケティング活動をサポートします。
既存フォームの問い合わせデータが手動入力になっている場合は、フォームハンドラーを活用することで、手動入力の手間が省けることになります。
フォームハンドラーの主要機能
フォームハンドラーには、以下のような機能があります。
自動返信:フォーム送信後にお客様にサンキューメールを送付できます。ファイルをアップロードしたURLをメール本文に記載して添付することも可能です。
担当者への通知: 新しい問い合わせがあったことを、担当者のメールやチャットツールに自動で通知する。
顧客管理システム(CRM)への連携: 送信された顧客情報を自動でCRMに登録し、顧客情報を一元管理する。
スパム対策: フォームと連携して不正な自動送信(ボット)からのスパムをブロックする機能があります。
データ管理:入力が完了されたデータを表示するレポート機能があり、リストをエクスポートすることができます。
その他にも、顧客担当の割当や営業へのToDo自動作成、外部システム連携など多岐にわたる設定が可能です。
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フォームハンドラーの利用メリット
既存フォームをそのまま活用できる
フォームハンドラーは、既に公開しているフォームを活用した上で顧客データをAccountEngagementに登録することができます。既存フォームの修正工数は必要ですが、新しくフォームを作成する工数は不要です。
効率的なデータ収集と管理
フォームハンドラーは、送信されたデータを自動で収集し、適切な場所に整理・保存する仕組みを提供します。
フォーム入力で得られた氏名、連絡先、問い合わせ内容といった情報を、顧客管理システム(CRM)や営業支援システム(SFA)に自動で連携できます。
また、時間と労力がかかる手動入力の必要がなく、営業担当者は顧客業務に集中できるようになります。入力作業が自動化できるため入力ミスがなくなるメリットもあります。
リード獲得から育成までの自動化
フォームハンドラーは単なる顧客情報獲得ツールだけではなく、リード獲得から育成までの自動化ステップを繋げることができます。自動化プロセスを活用することで、マーケティングと営業活動の効率化を行い、ビジネス成果を向上させます。
サンクスページ表示と自動返信メールの設定:
フォーム送信後、ユーザーを自動的にサンクスページへリダイレクト(転送)させると同時に、登録されたメールアドレスに自動返信メールを送付することができます。自動返信メールに必要なリンクやお礼の言葉や関連情報を載せることで、顧客との良好な関係を築くことができます。
さらに、自動返信メールのリンクがクリックされたかどうかで、その後のシナリオを分岐させることが可能です。
マーケティングオートメーション(MA)ツールとの連携:
フォームハンドラーを活用することで、AccountEngagementのマーケティングオートメーション(MA)に連携させることができます。フォームハンドラーから獲得したリードは、リードの行動履歴(Webサイトの閲覧履歴、メールの開封状況など)を紐づけることができますので、行動履歴に基づいたパーソナライズ施策を自動で実行することができます。
例えば、特定のページを閲覧したリードには関連性の高いホワイトペーパーを自動で配信したり、特定のメールを開封したリードには営業担当からのフォローアップを促したりすることが可能です。
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フォームハンドラーの設定方法
- ステップ1: ナビゲーションメニューから「コンテンツ」>「フォーム」>「フォームハンドラー」を選択し、「+フォームハンドラーを追加」をクリックします。
- ステップ2: フォームハンドラーの基本設定(名前、フォルダ、キャンペーンなど)及び完了アクションやフォーム項目をこのページで設定します。
- 「完了アクション」はフォーム送信後に営業への担当社割り当てや営業担当へのToDoの作成、外部アプリケーションのトリガーなど様々な自動アクションを設定することができます。
- フォームにユーザーが入力した値をAccountEngagementのどこに格納するかは、「フォーム項目」で行います。フォームの入力項目とAccountEngagementの項目とでマッピングすると言います。
- マッピングの設定は、フォームの項目に指定されたHTMLコードのname属性を「外部項目名」に指定します。HTMLコードのname属性がわからない場合は制作担当者に確認しましょう。
- 全て設定が完了したら「フォームハンドラーを作成」します。
- ステップ3: 生成されたエンドポイントURLをWebサイトのフォームのaction属性に設定します。
- フォームハンドラーの作成が完了したら、エンドポイントをフォームのaction属性に記述します。この作業ができない場合は、制作担当にエンドポイントURLを連絡します。
- ステップ1: ナビゲーションメニューから「コンテンツ」>「フォーム」>「フォームハンドラー」を選択し、「+フォームハンドラーを追加」をクリックします。
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事例で学ぶ!フォームハンドラー活用成功事例
フォームハンドラーが実際にどのようにビジネスの成果に貢献しているのか、具体的な事例を通して見ていきましょう。理論だけでなく、実践的な活用法を知ることで、自社での導入イメージがより鮮明になるはずです。
注文住宅イベント申込フォームの管理効率化事例
課題
- 参加者リストの管理、直前のリマインドなど、開催に多大な労力がかかる
- 参加予定顧客の情報が営業に共有しづらい
施策
- 参加者が申し込むと、フォームハンドラーを通じて自動的に参加者リストを作成。そのリストを営業に自動メールで告知
- ベント開催日の数日前にリマインダーメールが自動送信
結果:
- イベント開催準備にかかる管理業務が大幅に削減。
- 参加者への情報提供が自動化され、抜け漏れや送信忘れがなくなった。
- 自動化したリマインドメールの配信で、イベントの参加率が向上。
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よくある質問
フォームに入力されたデータを別の場所に転送することはできますか?
はい、可能です。フォームハンドラーは、AccountEngagementでデータを受け取るだけでなく、顧客データを自動で転送(連携)することができます。
フォームハンドラーでできるセキュリティ対策を教えてください。
ハニーポットとなる項目をフォームに設置いただくボット対策が可能です。また、フォーム側でCAPTCHAやIP制限を行っていただく方法をご検討ください。
フォームハンドラーを活用するとどうなりますか?
フォームデータが自動で取り込むことができます。取り込んだデータとなるリードの顧客行動が追跡できるようになります。さらに行動に基づいたシナリオを作成して、自動追客を実現することができて、獲得したリードを効率よく商談・売上につなげることができます。
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まとめ
説明は以上です。フォームハンドラーはフォームと同様に顧客データの取得ができますが、単なる「フォームの受け皿」ではなく、自動追客や自動アクションといったネクストステップに繋げることができる機能です。
既存フォームと連携ができていない場合は、フォームハンドラーの活用を検討しましょう。連携にあたっての不安やカスタマイズのご相談は当社の「Account Engagement(旧Pardot)導入・活用支援」までご相談ください。