Salesforceでデータをマージ(統合)する方法 2026年04月24日
Salesforceを運用していると、どうしても避けて通れないのがデータの重複問題です。同じ顧客が別のメールアドレスで登録されたり、展示会とWebフォームから二重にリードが作成されたり、事前に同じ顧客がいないか確認しても発生するのがレコードの重複です。今日は、こうした重複データを一つにまとめ、顧客情報を「正しい一つの状態」に整理するマージ(統合)機能について紹介します。
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Salesforceのマージ機能とは?
Salesforceを運用していると、同じ顧客が別のメールアドレスで登録されたり、Webフォームから二重にリードが作成されたりといった「データの重複」がどうしても発生します。
マージ(統合)機能とは、これら重複したレコードを一つにまとめ、顧客情報を「正しい一つの状態」に整理する機能です。単に片方を削除するのとは異なり、過去の活動履歴や商談などの関連情報を、生き残る側のレコードへ集約できるのが最大のメリットです。
なぜ重複データの「マージ」が必要なのか?
みなさんがお使いのSalesforce環境に重複データはどれぐらいありますか?
「たくさんあって、もう整理のしようがありません…」という方のほうが多いのではないでしょうか。基本的には重複データのない状態がきれいでお客様に関するデータも管理しやすいですよね!
重複データの放置は、以下のようなリスクが生じます。
- 信頼の低下 同じ相手に二重にメールを送ってしまったり、過去の経緯を知らずに的外れな案内をしたりして、顧客からの信頼を損ねる。
- 分析の精度低下 正確な顧客数や成約率が算出できず、正しい意思決定ができなくなる。
- 情報の分散
常にクリーンな状態を保つことは、営業効率の向上と顧客体験の改善に直結します。そのためにも、常にきれいな状態を保っておくこと、定期的なデータクリーニングは重要です!
⚠ 注意マージ対象の重複レコードに気づくためには、重複ルールと一致ルールの事前設定が必要です。事前設定は、以下のコラム記事を参考にしてください。
関連記事:「重複ルールの作成と活用方法」
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重複データをマージ(統合)する方法
重複データが見つかった場合、Salesforceの標準機能で簡単にマージすることができます。
例えば、”電話“”携帯“”メールアドレス“が重複したことによる重複対象のレコードの場合で説明します。
以下の画像2つにあるように、アツメル太郎さんとアツメル花子さんのデータが【電話】で重複している場合、【この個人取引先には重複が存在しているようです。】と表示されていますね。この表示が出ている場合に、Salesforceの標準機能でマージ(統合)することができます。


マージをするためには、右側の潜在的な重複コンポーネントの【重複を表示】をクリックします。

重複しているデータが下記画像のようにリストで表示されるので、そのうち統合したいデータを選択して「次へ」をクリックします。
次は、マージ(統合)するレコードの内、どちらを主のマスタデータとして残すか選択した上で、どちらの項目を残すか選択します。全て選択し終えたら、「次へ」をクリックします。
心の準備を決めたら「マージ」をクリックします。
重複していたアツメル花子さんのデータが、アツメル太郎さんのデータに統合されました。
アツメル花子さんのデータはごみ箱へ移動しています。

アツメル花子さんに商談や活動などのデータが紐づいていた場合、同時に関連データもアツメル太郎さんへ統合されます。
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マージができる権限と「できない」場合
マージはデータの「削除」を伴う重要な操作であるため、誰でも実行できるわけではありません。必要な権限や条件を確認していきましょう。マージできない場合の大半は、権限設定がうまくいっていない可能性が高いです。
マージに必要な権限
- ● プロファイル権限: 対象オブジェクト(取引先、リード、取引先責任者)の「編集」および「削除」権限が必要です。
- ● 実行できるユーザー: 以下のいずれかに該当する必要があります。
- ・システム管理者
- ・レコードの所有者本人
- ・ロール階層で所有者より上位のユーザー(上司など)
マージができないケース
- 「削除」権限が付与されていない。
- 自分に所有権がなく、かつ所有者の上司(ロール上位者)でもない。
- 共有設定が「参照のみ」になっており、相手のレコードを編集・削除できない。
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マージ(統合)に関するよくある質問(FAQ)
Q:活動履歴や商談、添付ファイルは消えちゃうの?
いいえ、基本的にはすべて引き継がれます。
マージされる側(消える側)に紐づいていた「活動」「商談」「ケース」「キャンペーン」などのデータは、マスタ側へ自動的に移動します。また、関連リストの「ファイル」も保持されます。Q:Chatterの投稿はどうなる?
注意が必要です。
Chatterの投稿本文(フィード)は、マスタ側(生き残る側)のものしか保持されません。消える側のレコードに書かれた重要なコメントは、マージ前にコピーしておく必要があります。Q:マージ後の閲覧権限(共有設定)はどうなる?
組織の共有ルールが再適用されます。 マージ後のレコードには、最新の共有ルールが即座に適用されます。ただし、個別に設定した「手動共有」は、マスタ側に設定されていたものだけが引き継がれます。
Q:同じ担当者が複数の会社に紐づいている場合は?
重複リレーションの警告が出ることがあります。 1人の担当者が、統合しようとしている両方の会社に関連付けられている場合、統合後に「1人で2重所属」という矛盾が起きないよう、警告が出ます。その場合はリレーションを整理してからマージを行いましょう。
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まとめ
重複が発生してしまった場合は、マージ機能を駆使することでデータのメンテナンスを行いましょう。使えないシステムと言われないために、精度が高いデータベースを目指しましょう。
重複の管理や重複ルールの判定にお困りでしたら、atsumelの「Salesforce運用・保守支援サポート」までお気軽にご相談ください。