Sandboxの更新方法&公開グループの作成方法 2026年09月02日
皆さんが日頃ご利用されているSalesforceには、本番環境とほぼ同じ構成で操作・検証が行えるテスト環境「Sandbox(サンドボックス)」が用意されていることをご存じでしょうか?
このSandboxは、設定変更や機能追加などの検証を事前に安全に行うことができる非常に便利な環境です。
今回は、その中でも実務で頻繁に使用される 「Sandboxの更新」方法 についてご紹介いたします。
というのも、以下のようなお悩みをよく耳にします。
〇作成したSandboxを長らく利用しておらず、情報が古くなってしまっている
〇新しく追加・変更したフローや画面レイアウトを試したいが、現在のSandboxには反映されていない
このような場合は、本番環境の最新情報をもとにSandboxを更新することで、より正確な検証が可能となります。
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1.Sandboxの更新方法
まずは、Sandboxの更新方法からご紹介します。
更新作業はとても簡単ですが、不用意に実行すると大事な設定やデータが失われてしまう可能性があるため、以下の2点を必ず確認してから進めてください。
【更新前のチェックポイント】
① Sandboxにしか存在しない構築内容がないか
→ Sandboxを更新すると、本番環境の設定やメタデータで上書きされます。
そのため、Sandbox内だけで作ったレイアウトやフロー、項目などはすべて消去されてしまいます。必要に応じて、事前にメモやバックアップを取っておきましょう。② Sandboxで作成したレコードが消えても問題ないか
→ 更新と同時にSandbox内のすべてのレコードが削除されます。
検証用に作成したデータがある場合は、必要に応じてCSVなどでエクスポートしておくことをおすすめします。
上記の2点に問題がなければ、次はいよいよ更新作業に進みましょう!
ここでは、Partial Sandbox と Developer Sandbox に分けて、それぞれの更新手順をご紹介します。
【Partial Sandboxの更新手順】
①[設定] → [Sandbox] → 対象のSandbox [更新] をクリック
②[Sandboxライセンス]の[Partial Copy]の[次へ]をクリック
③対象の[Sandboxテンプレート]を選択し、[自動的に有効化]に✓、[Sandboxのアクセス権]で[ユーザーグループ(推奨)]を選択し対象の公開グループを選択して[作成]をクリック

※ここで自動的に有効化を入れておけば、後ほど有効化のためにボタンをクリックする手間が省けるので、このチェックを入れておくことを推奨します。
※公開グループの作成方法は後ほどご紹介します。

※Sandboxテンプレートは[Sandboxテンプレート]をクリックし、iマークにカーソルを合わせると確認することができます。

【Developer Sandboxの更新手順】
①[設定] → [Sandbox] → 対象のSandbox [更新] をクリック

②[Sandboxライセンス]の[Developer]の[次へ]をクリック

③[自動的に有効化]に✓、[Sandboxのアクセス権]で対象の公開グループを選択し、[作成]をクリック

これでSandboxの更新が完了できました! -
2.公開グループの作成方法
続いては、全ユーザーを対象とした公開グループの作成方法をご紹介します!
【公開グループ(全ユーザー)の作成手順】
①[設定] → [公開グループ] と入力し、[新規]をクリック

②[表示ラベル]、[グループ名]を入力し、検索で[ユーザー]を選択し、すべてのユーザーを追加し、[保存]をクリック

これで公開グループの作成も完了できました! -
3.まとめ
皆さん、いかがでしたでしょうか?
今回は、Sandboxの更新方法と、公開グループの作成方法についてご紹介しました。
Sandboxは一度作って終わりではなく、定期的に更新して最新の本番環境に合わせておくことがとても重要です。
作業自体はシンプルですが、事前確認をしっかり行うことで、大切なデータや構築内容を守りながら安全に運用することができます。
これを機に、ぜひ皆さんのSalesforce環境でも活用してみてください!