Account Engagement(旧 Pardot)とは?機能・価格・Salesforce連携を解説 2025年07月03日

この記事では、Account EngagementとSales Cloudの連携がどのように「シームレスな顧客体験」を実現し、貴社のビジネスにどのようなメリットをもたらすのかを、具体的な連携プロセスや成功のポイントを交えながら詳しく解説します。ぜひ最後までお読みいただき、貴社のマーケティングと営業活動を次のレベルへと引き上げるヒントを見つけてください。
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Account Engagement(旧 Pardot)とは
Account Engagement(旧 Pardot)とは、Salesforce社が提供するMA(マーケティング・オートメーション)ツールです。効果的なマーケティングや営業活動を効率化してコストを削減したい企業などが利用しています。2022年4月7日にPardotからMarketing Cloud Account Engagement(アカウントエンゲージメント)に名称変更されています。
Salesforceとの連携が強化されていて、マーケティングから営業活動の顧客データ活用が可能になっています。
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Account Engagement(旧 Pardot)の主要な機能
AccountEngagement(旧 Pardot)は効率的なマーケティングや営業活動を推進するMAツールで、充実した機能が揃っています。各機能でどのような作業ができ、どのような効果が期待できるかを把握しておきましょう。
Webトラッキング
Webトラッキングは、AccountEngagementのトラッキングコードを自社Webサイトに埋め込むことで、自社のWebサイトを訪れたユーザーがどのような行動をしているのかを記録・追跡できる機能です。
どのページにランディングして、どのページに遷移したかが分かるため、ユーザーのサイト内行動から、興味関心、課題を抱えるタイミングや流れが把握できます。このデータに基づいて、営業へ通知したり、自動メール配信を行うことができます。
スコアリング
スコアリングは、訪れたユーザーのウェブサイト訪問、メールの開封、リンクのクリック、フォームの送信など、アクティビティ(行動)に応じてスコアを付与する機能です。アクティビティが多いほどそのユーザーのスコアは高くなる傾向にあるので、積極的にアプローチする対象としてインサイドセールスや営業にスコアを共有します。
どのページにどのスコアを加点するかは、カスタマイズ可能です。時間の経過とともにスコアが必要以上に高くなる場合があるため、一定期間行動が無いユーザーのスコアをマイナスやゼロにするルールを決めた上で運用します。
見込み顧客のグレーディング
見込み顧客のグレーディングは、ユーザーの属性(顧客情報)に合わせたスコアリングをする機能です。先ほど説明したスコアリングが整数で管理するのに対して、グレーディングは「A+ 」から「F」まででスコアリングを行う点が違います。「A+ 」から「F」で管理するグレーディングは、顧客情報の業種や企業の売上規模、役職などに対して、スコアリングを行います。例えば商談の多くの決裁者が情報システム部である場合に、情報システム部の方はスコアリングを加点します。
メール配信
One to Oneメールやメール配信、配信予約ができます。A/Bテスト機能が備わってますので、複数パターンでメルマガの成果を試すことができます。また見込み客によってコンテンツを動的に表示切り替えできるダイナミックコンテンツも活用することで、パーソナライズされた配信を行うことができます。
Engagement Studio(シナリオ機能)
EngagementStudioは、ステップメールといったメールマーケティングを行うシナリオ作成や一定の行動に合わせたアクションを指定することができます。顧客の興味がある商材に対して関連した新サービスの案内メール送信や、検討期間に合わせた一定期間のフォローアップなどをオートメーション化することができます。
シナリオによるオートメーション例
- 顧客属性の誕生日データからパーソナライズされた特典メール配信
- 休眠顧客向けのフォローアップ
- 既存顧客に対するクロスアップ
フォーム・ランディングページの作成
フォームやランディングページの作成ができる機能があります。フォームやランディングページは、AccountEngagementで発行されるURLか、自社管理のドメイン連携から発行したURLで作成することができます。
AccountEngagemenetのフォームを利用することで顧客情報を容易に収集することができます。デザインは既定テンプレートを利用するか、自らデザインをカスタマイズすることができます。
参考:Account Engagement(旧Pardot)フォーム作成方法と効果的な活用術
参考:Account Engagement(旧Pardot)フォームデザイン完全ガイド
既に存在するフォームとの連携をしたい場合は、フォームハンドラーの機能を活用します。フォームハンドラー機能を活用することで、入力されたデータをPardotに取り込むことができ、新しいフォームを作成させる手間が省けます。
レポート
Account Engagementのレポート機能は、実施したマーケティング施策の成果や顧客の反応を集計・分析することができます。行ったマーケティング施策をキャンペーンで管理することで、効率的に施策ごとの成果を分析してPDCAサイクルをスムーズに回すことができます。
外部アクション機能(Salesforce・外部サイト連携)
外部アクションの機能は、EngagementStudioや完了アクションから、Salesforceや外部のWebサービスを呼び出すことができます。例えば、AccountEngagement内で計測できたリードの行動に基づいて、外部サービスでパーソナライズされたコンテンツを配信したりすることができます。設定難易度は高いですが、外部サービスと連携したマーケティング活動をしたい場合に活用します。
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Account EngagementとSalesforce連携のメリット
Account Engagement(旧Pardot) は、顧客管理(CRM)プラットフォームである Salesforceとシームレスな連携ができます。この連携で顧客活動の一元管理ができ、マーケティング部門と営業部門の活動を可視化することや顧客との関係構築プロセスを改善することができます。
主な連携メリットを紹介します。
メリット
詳細
シームレスな部門間連携の実現
マーケティングとセールスの垣根を越え、顧客情報や活動状況がリアルタイムで共有されることで、一貫性のある営業プロセスが可能になります。
リードのスコアや行動履歴に基づいて最適な営業担当者を自動で割り当てたり、既存の商談と連携させたりすることが可能です
データの一元管理とリアルタイム同期
リード、取引先責任者、キャンペーンなどの重要なデータがSalesforceとAccount Engagement間でほぼリアルタイムで同期されます。
これにより、営業担当者とマーケティング担当者は双方の活動進捗が把握できます。
マーケティング活動の可視化と成果測定
Salesforceのレポートやダッシュボードをさらに活用することで、Account Engagementを通じて行われたマーケティング活動の成果を詳細に可視化できます。
問い合わせと売上を結びつかない場合や集計に時間がかかるような課題を解決します。
柔軟なデータモデルへの対応
Salesforceのカスタムオブジェクトとの連携も可能なので、業界や企業特有のデータモデルに合わせて情報を管理できます。
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Account Engagement(旧 Pardot)のライセンス体系と価格
プラン
Growth
Plus
Advanced
Premium
月額(税抜)
150,000円
330,000円
528,000円
1,800,000円
契約
年間契約
プロスペクト数(メール可能なリスト)
*追加オプションあり
最大10,000件
最大75,000円
機能、特徴
- リードの育成と評価
- エンゲージメント履歴ダッシュボード
- キャンペーンのレポートとインサイト
- Growthエディションの機能
- クロスチャネルジャーニー
- マルチタッチおよびABMダッシュボード
- B2Bマーケティングアナリティクス
- Plusエディションの機能
- 専用IPアドレス
- AIを活用した機能
- ビジネスユニット、Sandbox
- Advancedエディションの機能
- すべての機能を装備
- Premier Success Plan
- パフォーマンスとSLAサポートの向上
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Account Engagementの導入と活用をサポート
Account Engagementの導入および活用支援サービスを提供する企業は、貴社のニーズに合わせて最適なエディションの選定から、導入後の運用、活用支援まで幅広くサポートします。
当社は、MAツールの選定からAccountEngagementの導入支援、運用後の保守サポートを提供しております。データドリブンなデータ構築基盤構築のサポートも行っており、BIツールであるTableauの導入支援も行っています。実際に活用している事例を紹介することもできますので、当社の「AccountEngagement導入支援サポート」をご確認ください。